2019.4.21読了
『紅茶と薔薇の日々』森茉莉
森鴎外の娘、森茉莉のエッセイ。
いや、食エッセイ。
鴎外のこと、芝居のこと、巴里のこと、そしてなにより食のこと。森茉莉という人はこれらをこよなく愛したのだろうということが窺える。
特に食については、自身も認める貪欲さで、だからこそ魅惑的な言葉で綴られている。
現代とは異なる仮名遣いもなんだか魅力的で、とても美味しそうに感じてしまうから不思議。
そういえば、何度も銀座で散歩をしているのに銀座パーラーを訪れたことがなかった。
森茉莉のように資生堂でアイスクリーム・ソーダを戴こう。
そして家ではトワイニングの紅茶を、少し寒い日にはチョコレート(ホットチョコレート)を飲もう。