ヴァン・ショーをあなたに
2019.4.12読了
『ヴァン・ショーをあなたに』近藤史恵
以前読んだ『タルト・タタンの夢』シリーズ第2作。
調べてみたら、現時点で第3作『マカロンはマカロン』まで発売されているらしい。
こちらの作品も本屋さんで見かけたら、すぐに積読に迎えてしまうだろう。
さて、『タルト・タタンの夢』では一貫してビストロ パ・マルのギャルソン、高築の視点で描かれていたが、『ヴァン・ショーをあなたに』では高築視点の話は7作中、前半4作のみ。
残りの3作はそれぞれ語り手が異なるのである。
そして、その内の2作は三舟シェフの修行時代の話で、『タルト・タタンの夢』で印象的に描かれていた、あのヴァン・ショー誕生秘話も収録されている。店名の由来も。
修行時代の話を読むと、三舟シェフはその頃からからすでに洞察力に長けていたことがわかる。流石である。少ないヒントから物事を導く様は、シャーロック・ホームズのようでもあるような。キャラクターは全く異なるけれど。
そういえば、『タルト・タタンの夢』の方はブログにレビューを書いたかしら。
まだだったような気がする。追追書いていこう。