洋食小川

 

2019.3.20読了

『洋食小川』小川糸

 

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作家小川糸の日記エッセイ。

小川糸作の小説はまだ未読なのだけれど、少し前から気になっている作家の1人だった。

日記エッセイも何冊か出版されているようで、この『洋食小川』は一体何冊目になるのだろうか。

 

さて。『洋食小川』にはペンギンとゆりねが幾度となく登場する。

ゆりねは小川糸が飼っているプードル。

では、ペンギンは…??

ファンの方ならすぐにわかるのだろうが、なにせ私は小川糸作品初心者。あまりにも自然に登場したペンギンが一体何者なのか見当もつかなかった。

しかもこのペンギン、お屠蘇を嗜むという。

どうやら水族館にいるペンギンを飼っている訳では無いらしい。

気になって仕方なかったので、すぐにインターネットに頼り「小川糸  ペンギン」で検索。

 

ペンギンは旦那様でした。

 

 

『洋食小川』では春夏秋冬と季節の移り変わりが楽しめる。

お屠蘇を嗜んだり、愛犬と共に花粉症に悩まされたり、ベルリンでの夏を過ごしたり、栗ごはんに舌鼓を打ったりといったように。

 

その時間の過ごし方があまりにも自然で、肩の力を抜いた柔らかな時間を過ごしている、そのような時間の過ごし方を心がけている方なのだろうと感じた。

そんな作者が描く物語はきっと優しいのだろうと思わずにはいられない。

 

本屋さんに行ったら『ツバキ文具店』を探してみよう。