上流階級富久丸百貨店外商部其の二
2019.10.10読了
『上流階級富久丸百貨店外商部其の二』高殿円
先日、其の一を読了して、すぐに其の二をお迎えに本屋へ直行した。
前回は、静緒が外商という仕事に励む「お仕事ドラマ」要素が大きかったけれど、
今回は外商という仕事を通して、静緒や桝家が感じているマイノリティの孤独さ、肩身の狭さなどが描かれている。
桝家や四季子夫人の言う「そういうもの」
堂上の言う「おつとめ」という言葉たち。
そういった世間が定めた「ただしい道」を自らすすんで選択できば幸せだけれど、誰しもが毎回それを選択できるわけではないし、だからこそ悩んでいる。
しかし、世間はそこから外れているという結果しか見ない。
それは仕方の無いことだけれど、だからこそ堂上のように、形だけの結婚をする人もいる。
マジョリティからしたら、それは不実なのものかもしれないけれど、決して避難できるものではないと感じた。
そうしなければ、社会が認めてくれないのだから。
そういえば、其の一の時にドラマ化して欲しいと綴ったけれど、すでにスペシャルドラマになっていたらしい。
ちなみに主演は竹内結子。
2015年の放送だったらしく、全く知らなかった。
見たかったなぁ。