3時のアッコちゃん

 

 

2019.4.29読了

『3時のアッコちゃん』柚木麻子

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平成最後の読了は、大好きな柚木麻子作品。

『ランチのアッコちゃん』に続くアッコちゃんシリーズ第2弾。

今作も面白かった。個人的には『ランチのアッコちゃん』の方が勢いがあったというか、テンポが良かったような気がするけれど、『3時のアッコちゃん』は考えさせられる内容が『ランチのアッコちゃん』よりも多かったように感じた。

 

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収録された4作品の内、三智子とアッコ女史の話は表題作の『3時のアッコちゃん』のみ。

『メトロのアッコちゃん』はアッコ女史が別の人に手を差し伸べる。三智子もちらっと登場する。

後半2作は申し訳程度に『東京ポトフ&スムージー』の文字が登場する程度。

しかし、どちらも舞台が大阪の為、アッコ女史のビジネスが成功し、チェーン展開している事が読者には伝わる。

もしかしたらこの設定が『幹事のアッコちゃん』に繋がるのかもしれない。

 

『ランチのアッコちゃん』同様、『3時のアッコちゃん』もライトに読めるけれど、メッセージ性もしっかりあり、食の大切さ、時間の大切さ、時間の使い方の多様さを教えてくれる。